お日様の匂いはダニの死体の臭い?

天日干しした洗濯物は良い匂いですよね。
それは何故でしょうか?中途半端に科学に詳しい方は「あれはダニの死骸の匂いだよ。」とドヤ顔で言ってくるのですが、それは間違いだと分かっています。
では何の匂いなのか、この記事では書いてみようと思います。

部屋干しは何故良い匂いがしない?

天気が悪い日、どうしても部屋干しせざるを得ませんよね。そうすると、天日干しした時の良い匂いがしません。また、生乾き臭と言われる匂いがしたり、あるいは汗の臭いが取れなかったりします。

これはそのまま、日光によって乾燥しないからなのですが、主な理由は二つあります。
一つは日光による繊維の分解を受けないこと、もう一つは紫外線による殺菌を受けないことで微妙に残った皮脂などの汚れが臭うのです。

人間が臭いと感じる匂いは腐敗臭である事が多く、それは細菌等によるタンパク質や脂質の分解によって発生します。元々タンパク質自体も臭いますし、脂質も臭います。これが分解されるとなれば尚更です。
部屋干しの際には漂白剤を使ったり、部屋干し専用の洗剤を使わないと臭う理由がコレですね。

何故天日干しすると良い匂いがするのか

2000年前後まで、天日干しした際の良い匂いはダニの死骸の匂いであると言われていました。
であるならば、ダニにアレルギーがある人は天日干しなどしてはいけない!という方もいらっしゃいました。

しかし、カネボウが研究したところによると、実はこれは全くの間違いであることが分かりました。
実際は日光に含まれる紫外線が綿などを作るセルロースを微妙ながら分解し、アルデヒド(アルコール含む)や脂肪酸などの物質に分解される事によって発生する匂いだったのです。
分子式で書くなら、(C6H10O5)n→R-OH+CnHmCOOHといったところでしょうか。

アルデヒドはやや刺激臭が強く、脂肪酸事態も臭います。
しかし、様々な分子が絡み合うと人間はそれを良い匂いとして感じます。例えば香水ですが、ほんの少しですが臭い匂いを混ぜます。そうすることで匂いに深みが出るからなのですが、これはちょっと例えば難しいですね。
分かりやすく書くなら、甘い物にほんの少し塩気を加えることでより甘く感じる事がありますが、それです。
味覚と嗅覚のなので厳密には同一視できませんが、複雑に絡み合うことで良いものとして感じるよう出来ているのが、人間の感覚です。
セルロースの分解による匂いと、洗剤や柔軟剤の匂いが複雑に絡み合うことで、更に良い匂いと感じている訳ですね。

つまり、ダニの死骸による匂いではありませんでした。
ダニアレルギーの方も、気にせず洗濯物を天日干しして良い匂いを感じましょう。

出典元の論文、何処で見たか分からなくなったので、以前見つけた記事へのリンクを貼っておきます。

http://www.asahi.com/shimbun/nie/tamate/kiji/20120305.html

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