今からでも間に合う夏休みの自由研究2021

気付けばオリンピックも終わり、夏休みもそろそろな時期です。
この時期になると、宿題や自由研究に頭を悩ませる方も出て来るのではないでしょうか。

そこで、今からでも間に合う夏休みの自由研究のネタをひとつ記事にしたいと思います。

必要なもの

まずは必要なものからいきましょう、以下のものさえあれば誰にでも簡単です。

・インターネット接続環境
・スマホ、タブレット、PC
・お風呂かシャワー
・体重計

以上です。
それぞれについて簡単に説明します。

インターネット接続環境

今現在この記事を見られていれば問題ありません、あなたはインターネットに接続出来ています。

スマホ、タブレット、PC

こちらも今現在、この記事を見ていられれば問題ありません。

お風呂かシャワー

殆どのご家庭にはあると思います。
無くても、銭湯などがあれば問題ありません。

体重計

実は一番大切なのはこれです。
どうしても無い場合は銭湯やジムなどのものを利用すると良いでしょう。

何を研究するのか

何を研究するのか、それはお風呂でかく汗の量、そしてそれを補うのに最適なドリンクを研究します。

お風呂はちゃんと入ると結構な量の汗をかきます。
大塚製薬のサイトを参考にすると、41度の湯船に15分浸かり、30分経過後には800cmlの汗をかくと記載されています。
ヒトは汗で体重の5%をかくと頭痛やめまいなどの脱水症状が起こりはじめ、10%だと死に至る事もあるので、入浴後の水分補給が必要なのです。
パーセンテージだと分かりづらいと思いますので、一般的な成人の体重として考えると60kgの方だと3kgで脱水症状、小学校高学年の平均体重(内閣府データより)35kgだと1.75kgで脱水症状、3.5kgで死亡の可能性有りです。

ね?結構有益な研究でしょう?

具体的には何をすれば良いのか

まずは入浴前に体重を計測します。
そして入浴後、身体全体がきちんと乾いて、30分程度経過した後の体重を計測します。
それぞれ、裸で計測し、出来るだけ細かく記録して下さい。喉が渇くと思いますが、水分を摂取しないようにして下さい。

これで、入浴で失う水分量(つまりかく汗の量)を測定することが出来ます。
計測後は速やかに水分を補給するようにしましょう。
NIHの論文によれば、汗の組成はナトリウム(Na)が 0.9 g/L、カリウム(K)が 0.2 g/L、 カルシウム(Ca) 0.015 g/L、マグネシウム(Mg)が 0.0013 g/L ですから、ここから必要な補給目安量が計算出来ます。

次に失った水分、ミネラル等を補うのに最適なドリンクを探します。

地味に難しい、最適なスポドリと摂取量

スポーツドリンクスポーツドリンクといっても各社から様々なものが出ています。
有名な物だけでも、大塚製薬のポカリスエット、コカコーラ社のアクエリアスなどです。
大切なのは、これらの中から入浴後に最適なドリンクを探すことです。

ポカリスエットの成分を見てみましょう。
公式サイトによれば、ポカリスエットの成分は以下のようになります。

■100mlあたりの栄養成分表示
・エネルギー 25kcal
・タンパク質 0g
・脂質 0g
・炭水化物 6.2g
・食塩相当量 0.12g
・カリウム 20mg
・カルシウム 2mg
・マグネシウム 0.6mg

先述した800mlの汗をかいたものとして計算してみましょう。
身体から失われる量としては、

・ナトリウム 0.72g
・カリウムが 160mg
・カルシウム 12mg
・マグネシウム 1.04mg

となります。
ポカリを800ml飲んだとして、補われるミネラル量は、

・ナトリウム 0.96g(133%)
・カリウムが 160mg(100%)
・カルシウム 16mg(133%)
・マグネシウム 4.8mg(462%)

おぉ、結構良い値ですね。
これを各社のスポーツドリンクと比較してみると面白い研究になると思います。
麦茶のデータと比較してみても良いと思います。

応用としては運動時の発汗量、カロリー消費量と摂取すべきドリンク等の研究

短く終わらせるなら入浴時のデータと比較するだけでも良いと思いますが、応用として運動時のものをとると面白いと思います。
入浴とはまた違ったデータが出て来ますから、それを比較してみても良いでしょう。

スポーツドリンクは有用だが飲み過ぎに注意

注意が必要なのはスポーツドリンクの飲み過ぎです。
確かに失ったミネラルなどを補うことが出来るのですが、例えばポカリスエットは100mlあたりエネルギーが25kcalあります。
500ml飲んだとすると、125kcalとなります。

運動しなくても夏場は汗をかきますから、結構な量を飲んでしまう人がいて、1.5Lなんて簡単に飲めてしまいます。
そうすると375kcal、おむすび2個分くらいのカロリーになってしまいます。
つまり、肥満の元。

とても怖いペットボトル症候群

名前はちょっと間抜けですが、実に恐ろしいのがペットボトル症候群です。

運動によってカロリーを消費し、失ったミネラルや水分などをスポーツドリンクで補うのであれば問題はありません。
しかし、暑いからと運動をしない状態で喉の渇きを癒やすために大量のスポーツドリンクを飲むとペットボトル症候群となります。
分かりやすくいうと、一時的な糖尿病になります。

症状としてはのどの渇き、体重減少、倦怠感などが起きます。
それらを水分の不足などと思い更にスポーツドリンクを飲んでしまい、ますます症状が悪化していってしまう、という訳です。

症状が進むと、意識障害、脳浮腫、血尿、横紋筋融解症、高ナトリウム血症や高カリウム血症等の電解質異常等が現れ、死亡することもあります。

まとめ

ネットでの検索に慣れている方なら、早い人で1晩で出来てしまう研究だと思います。
引用したデータ(調べた元)などは、引用元として最後に記載しておくと信用度が高まります。
具体的には、この記事を参考にしたなら、
引用元:https://blog.tragicmoon.com/2021/08/summervacation/
などと書くようにします。
調べて、データ等を使用した元全てを書くようにすると良いです。

是非研究データを生かし、素晴らしい自由研究とし、そしてその研究内容を生活に取り入れていって下さい。

最後にこの言葉で締めくくろうと思います。

知ることが難しいのではない。如何にその知っていることを、身に処するかが難しいのだ。

司馬遷

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