自分の会社用に固定マシンが必要になりました。
本来はMac Bookだけで業務は可能なのですが、銀行業務系が実に厄介なのと、Excelでたまにトラブルがあります。
解決の為にWindowsマシンを購入しようと思いましたが、場所は取りたくないし、かといって性能を妥協したくもないので今回はASRockのX300を購入しました。
X300について
X300はASRockから販売されているminiPCです。
AMD製APUを搭載することが出来、Intel製CPUよりも画像処理、動画処理、3D性能などの点で優れます。
また、近年のアーキテクチャの進歩によりCPU性能もIntel製CPUを凌駕し、発熱量も少ないなどの利点があります。
小型ながら、USBポートは4ポート(背面にUSB3.2 Gen1 Type A×1、USB 2.0 Type-A×1、フロントパネルにUSB3.2 Gen1 Type-C×1、USB3.2 Gen1 Type×1)あり、2つ追加可能(USB2.0 Type-A)。
有線LAN、無線LANに対応し、映像出力はHDMI、DisplayPort、D-SUBによる3画面出力が可能です。
また、NVMe接続によるSSDが2台搭載可能、SATA接続による2.5インチドライブが2台搭載可能となっています。
光学ドライブが必須なことは近年稀になってきていますし、必要であればUSB接続タイプの利用を視野に入れれば良いと思います。
プリンタ、スキャナ、キーボード、マウスなどは常に大量のデータ送受信をするわけでもないので、USBハブで接続すると良いでしょう。
会社事務、デザイン等なら4350Gで必要十分
実際に会社で使ってみた感想ですが、一般的な事務、経理、Webデザイン、画像処理等であればRyzen 3 PRO 4350G(4コア8スレッド、基本クロック4GHz、ブーストクロック4.2GHz)で十分です。
私が事務所で使用した例ですが、Adobe Photoshopでの画像編集作業、Adobe Illustratorでの広告作成、Adobe XDでのWebデザイン、Wordでの契約書作成、Excelでの決算データ作成、Power Pointでの資料作成などを行いましたが非常に快適でした。
また、一部動画作成などもAdobe Premiereで行いましたが、こちらも非常に快適でした。
動画処理をするならRyzen 7 PRO 4750Gの方が良いかも
動画作成、動画関係の処理を多く行う場合はRyzen 7 PRO 4750G(8コア16スレッド、基本クロック3.6GHz、ブーストクロック4.4GHz)を検討すると良いかもしれません。
試しに4350GでフルHD動画の配信を行いましたが全く問題なかったのですが、動画編集、書き出しを行うとなるとまた話が変わってきます。
動画書き出しはCPUのコア数に依存する部分が多い為、4350Gよりも倍のコア数のある4750Gの方が遙かに有利です。
メモリは2枚刺しが原則
X300はメモリスロットが2本あります。
勿論1本でも動作しますが、CPUの性能をフルに使うにはデュアルチャンネル動作、2本刺さなければなりません。
最低限の動作を考えると、Windows 10は8GB程度必要ですが、グラフィック性能を確保しつつ将来性を考えると16GBは詰んでおきたいところです。
私も基本は事務用マシンとして使い、多少デザイン等で使おうと思い16GBにしましたが、とりあえず十分という感じです。
将来的にはメモリの増設も視野に入れています。
SSDはNVMeを使おう
SSDは2.5インチSATAタイプが一般普及していましたが、現在ではNVMeタイプが主流となっています。
これはSATAタイプに対して超高速度書き込み、読み込みが出来るタイプで、近年のPCの小型化、高性能化に寄与しています。
値段もこなれてきていて、1TBで1万円前後で購入出来ることもあります。
データドライブは2.5インチベイにHDDで
超高速データ処理はSSDでやれば良いのですが、長期的保存、トラブルの際の復旧しやすさを考えると2.5インチベイにHDDで保存しておくと良いです。
2.5インチベイは2台搭載可能なのでRAID 1で組むのも手です。
SSDは破損した場合、データの復旧が非常に困難ですが、HDDは比較的復旧可能な事が多い点もあります。
業務として考えた場合は、こちらに保存する方が賢明でしょう。
一番はデータサーバーにアップロードする事ですが。
CPUファンは交換必須
X300のケースにはCPUファンがついてくるのでそれを使用しても良いのですが、実はオススメ出来ません。
4350Gを使用する分には冷却能力も十分なのですが、4750Gでは不十分。
そして何より、結構強烈にコイル鳴きします。
多少音のある環境下では平気ですが、静かなオフィスでは非常に気になります。
よって、私はCPUファンを交換しました。
今回はainexのIS-40Xをチョイス。
USB2.0増設ケーブルには注意が必要
USB端子を追加する為には増設ケーブルを使用するのですが、ちょっと注意が必要です。
というのも、SSDに冷却用フィンを取り付けているとこのケーブルが取り付けられません。
思い切り干渉して、ケースが閉まらなくなります。
また、ケーブルが長いので納めるのも一苦労。
ちゃんと閉まらなかったりするので、変なところに挟まないよう気をつけましょう。
私のデスクトップはこんな感じ
タスクマネージャーを立ち上げると、4コア8スレッドで動作していることが分かると思います。
また、サブディスプレイにはRainmeterを使用してCPU使用率などを表示させています。
Ryzen風のSkinをカスタムして使用していますが、格好良くてテンションが上がります。
まとめ
会社用PCとして、10万円程度で相当性能の良いPCが購入出来、しかも場所を取りません。
丁度買い換えを考えている方にオススメ出来るマシンです。