最近、酒樽蔵之介さん(https://twitter.com/KulasanM)のオルクセン王国史の小説やら漫画やらを読んでいてですね、ノベルスのイラストはTHORES柴本さんが描かれていて、漫画は野上武志さんが描かれていて、どちらも非常に良いのです。
で、X(旧:Twitter)には投稿したのですが、
仕事の合間にちょっと考えていたんだけど、オルクセン世界のマイン・ケーニヒは、合理的農業を進めて行く上で小麦よりも単位面積当たりの収穫量として五倍近く穫れる米を選択するようにならんのかなーと思ったンだけど、現代日本や東アジア地域のように水が使いまくれる環境でもないと厳しいよなーとか…
— 月詠@毎週木曜19:45調布FMでラジオ番組 (@tragicmoon) April 8, 2024
一応整理して、ちゃんと残しておこうかなと。
オルクセン王国史の食糧事情(ボラ)
仕事の合間にちょっと考えていたのですが、オルクセン王国史世界のマイン・ケーニヒは、合理的農業を進めて行く上で小麦よりも単位面積当たりの収穫量として五倍近く穫れる米を選択するようにならんのかなーと思ったのですが、現代日本や東アジア地域のように水が使いまくれる環境でもないと厳しいよな、と。
時代設定が近世~現代のはじめくらいだと思うので、まだまだ小麦の収穫量は単一食材として国民を養える量は生産出来そうにありませんし。
食べ物に左右される人類
いや実際食生活、倫理観その他って主食に現れる事が非常に多いンですよ。
故に白エルフは黒エルフをお気軽に絶滅させようとしたんじゃないかなと(小説の中の話ですが)。小麦が貴重な設定のようですし。
かつて、品質改良が殆どされなかった時代の小麦って1粒植えて本当に1~2粒しか穫れない、それに対して米はいきなり1粒植えて10~20粒穫れる(収穫倍率)という優秀な作物だったので、主食を穀物にすることが出来たことで肉類を主食にしなくて済み、またそれによって倫理観が穏やか(?)になった事実はあるようですし。
以前何かの本で読んだ際に、
「西洋では主食が肉になったことで、残虐性は米を主食とした東アジアとは異なるものとなった」
というのがあって、家畜を肉に加工するのなんて普通にその辺の家でもやってて、肉の加工を卑しい職業と考えていた米が主食の地域とは違うと。
それが倫理観とか残虐性に反映されている、ということであると。
処刑がある種のショーとなったのも、その辺がありそうです。
とんでもない穀物、お米
現代では小麦は品種改良により収穫倍率が15~24倍(1粒植えて15粒~24粒穫れる)となっているので、これを基準とするとまた違うかもしれないけですけれど。
なお、現代の米の収穫倍率は130倍前後です、格が違う。
ついでに言っておくと、小麦は連作障害が出やすいけど、米は殆ど出ないという、超優秀穀物です。
日本人がお米にある種の信仰すら抱いていて、お金にすら刻んでいるのはこの辺りがバックボーンにあると思ってます。
”瑞穂の国”、なんて言うくらいですしね。
日本人、そんな訳でもありますからお米食べましょう。